イスラエルの防空システム、ヒズボラとの全面戦争で圧倒される恐れ 米当局者

(VOVWORLD) - レバノンの親イラン組織「ヒズボラ」とイスラエルの交戦が全面戦争に発展した場合、米国はイスラエルが国内北部に配備している「アイアンドーム」などの防空システムが圧倒される可能性があると深く懸念しています。米当局者3人がCNNに明らかにしました。
イスラエルの防空システム、ヒズボラとの全面戦争で圧倒される恐れ 米当局者 - ảnh 1(写真:THX/TTXVN)

当局者らによりますと、ヒズボラが保有する数多くのミサイルやドローン(無人機)に、アイアンドームで対抗しきれない可能性があるとの懸念はイスラエル側からも米国に伝えられているといいます。地上と空からのレバノン侵攻をイスラエルが準備する中で、こうした懸念は高まるばかりです。

当局者らは19日、イスラエルがヒズボラとの戦争に備えて、人員や兵器などをパレスチナ自治区ガザ地区南部からイスラエル北部に移す計画であることを米国に伝えてきたとCNNに明らかにしました。

政府高官は「少なくとも一部」のアイアンドームが「圧倒される」と米国は想定していると述べました。

イスラエルの当局者は、ヒズボラが主に精密誘導兵器を使って大規模な攻撃を仕掛けてきた場合、アイアンドームでの迎撃は厳しくなる可能性が高いとの見方を示しました。ヒズボラは何年にもわたってイランから入手した精密誘導兵器やミサイルを備蓄しており、この点についてはイスラエルはこれまで繰り返し懸念を示してきました。

ヒズボラは今月初めに、イスラエル北部の軍基地にあるアイアンドームを攻撃し、損傷を与えているところをとらえたものと主張する映像を公開しました。この映像についてイスラエルのメディアは、アイアンドームへの攻撃が確認された初めてのケースとみられる、と報じました。(CNN)

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